🍆の知らない世界

おはこんハロチャオ~

この記事は、 はんドンクラブ Advent Calendar 2022 の22日目の記事です。

adventar.org

 

去年は麻雀入門編の記事を書きましたが、今年は内容をステップアップして

初級者から中級者になるための守りに関する技術について書いていきます。

去年の記事を読むとより理解しやすい内容になっています。*1

 

目次

 

1.ATMになってませんか?

 

麻雀をはじめてしばらくすると

相手の当たり牌を出してしまうことが多くなったなあ

と感じる時が必ず来ると思います。

今回は相手がリーチしている時の守備について、どうすればよいか見ていきましょう!

 

 

2.リーチに対する守り方について

 

守りだけを考えるものとして、次の画像の局面の場合

何を切るのがよいでしょうか

 

 

<現物>

麻雀のルールでは、自分で切った牌が後からアガリ牌になった場合

他の人からは上がることができず

上がるためには、自分で引き直さないといけません。(通称:フリテン)

このルールを活用することで、図の赤枠の牌はリーチしてる人には安全になります。

※リーチ者以外の人には安全ではないので注意

 

 

字牌

前回の記事に書いた通り、牌は各4枚なので

字牌が場に切られている場合は、安全に切ることができる可能性が高いです。

図のように、西は3枚切られているので

特殊な役*2でなければ、西1枚だけでは組み合わせを作れないため安全です。

 

 

3.アガリ形を考えてみよう1

 

麻雀の用語でスジというものがあります。

これは前回の記事で両面形を作るとあがりやすいと紹介しましたが

両面形の組み合わせのことをスジと呼んでいます。

図で説明すると5と8の萬子を待っている場合、5のスジは8(8のスジは5)

 

このスジとフリテンの考え方を組み合わせることで、守りに活かすことができます。

具体的に図で考えていきます、手牌に23の形で萬子を持っていた場合

ガリ牌は1と4の萬子になりますが、1の萬子は切っているため

スジとなる4の萬子は、フリテンでリーチした人は他の人から上がれません。

ということで4の萬子が安全な可能性が少し上がります。

完全に安全だと言えない理由は、手牌に56の形で萬子を持っていた場合は

ガリ牌は4と7の萬子になるためです。

これは1のスジは4だけですが、4のスジは1と7の2つあるためです。

※先ほど5のスジは8と書きましたが、正確には5のスジは2と8の2つになります。

 

2つのスジがあるものを活かした考え方が、中スジと呼びます。

図で説明すると、1と7のピンズが切られています。

1のスジが4であり、7のスジも4になるので

両方のスジが切られていれば、23もしくは56を持っていた場合フリテンになるため

4のピンズは単純なスジよりも安全な可能性が上がります。

安全と言い切れない理由は

前回紹介した、図のようなリャンカン形と呼ばれる形で考えたときに

1と7の萬子を切った場合は、4の萬子がアガリ牌になるケースが考えられるからです。

 

 

4.アガリ形を考えてみよう2

 

先ほどと同様に牌は各4枚なので

図のように同じ数牌が4枚切られている場合

その牌を使う組み合わせが不可能なため、その牌の外側の牌が安全になりやすい

これをカベと呼びます。

具体的には、ソーズの123、234、345の組み合わせは

この場では作ることはできません。

3のソーズの外側なので、1と2のソーズが安全になりやすいです。

内側が安全ではない理由について、説明していきます。

 

<5のソーズが危険なパターン>

5のソーズを切ることでアガリになるパターン

①34を持っている場合(2と5の両面待ち)

②67を持っている場合(5と8の両面待ち)

③46を持っている場合(カンチャン待ち)

④55を持っている場合(シャボ待ち)

⑤5を持っている場合(単騎待ち)

         ↓

①は場に3がないのでありえない

②は6と7のソーズは4枚ずつ出てないため可能性あり

③は4と6のソーズは4枚ずつ出てないため可能性あり

④5が2枚切られているためありえない

⑤5が2枚切られていて、他2枚が不明のため可能性あり

このことから、5のソーズは②と③と⑤の可能性があります。

 

<4のソーズが危険なパターン>

4のソーズを切ることでアガリになるパターン

①23を持っている場合(1と4の両面待ち)

②56を持っている場合(4と7の両面待ち)

③35を持っている場合(カンチャン待ち)

④44を持っている場合(シャボ待ち)

⑤4を持っている場合(単騎待ち)

         ↓

①は場に3がないのでありえない

②は5と6のソーズは4枚ずつ出てないため可能性あり

③は場に3がないのでありえない

④4が1枚切られていて、手牌に2枚あるためありえない

⑤4が1枚切られていて、手牌に2枚あるが他1枚が不明のため可能性あり

このことから、4のソーズは②と⑤の可能性があります。

 

<2のソーズが危険なパターン>

2のソーズを切ることでアガリになるパターン

①34を持っている場合(2と5の両面待ち)

②13を持っている場合(カンチャン待ち)

③22を持っている場合(シャボ待ち)

④2を持っている場合(単騎待ち)

         ↓

①は場に3がないのでありえない

②は場に3がないのでありえない

③2が1枚切られていて、手牌に1枚あるが他2枚が不明のため可能性あり

④1が2枚切られていて、手牌に1枚あるが他2枚が不明のため可能性あり

このことから、2のソーズは③と④の可能性はあるが

4のソーズや5のソーズと比較して安全であると判断することができます。

 

<1のソーズが危険なパターン>

1のソーズを切ることでアガリになるパターン

①23を持っている場合(1と4両面待ち)

②11を持っている場合(シャボ待ち)

③1を持っている場合(単騎待ち)

         ↓

①は場に3がないのでありえない

②1が2枚切られているのでありえない

③1が2枚切られていて、手牌に2枚あるのでありえない

このことから、1のソーズは安全であると判断することができます。

 

このように、カベの考え方を使って、1つずつアガリになるパターンを考えていくと

内側の牌より外側の牌の方が安全になることがわかります。

もちろん上級者になってくると、この考え方を逆用して待ちにすることもあります。

 

 

5.appendix

 

先ほどの当たり牌は4か7のソーズ待ちでした。

前回の記事のようにアガリに向けて効率よく切っていくと

リーチする時に切る牌に近い牌が、アガリ牌になっていることが多くあるので

できるだけ切らないようにした方がよいでしょう。



 

6.最後に

 

今回はリーチした人に対しての守り方をいくつか紹介しました。

基本は、現物を切ることがおススメですが

筆者はスジよりも最後に紹介したカベの考え方を優先して使っています。

はじめは短い時間の中で、アガリのパターンを全部考えるのは難しいと思うので

少しずつ実践してみてください。

*1:頭🍆では理解できない記事

*2:国士無双